2025.11.22 – 2025.12.07
見えないけれど 見えるものがある
見ているけれど 見えないものもある。
私たちの間には明確な関連性はありません。
けれども、それぞれの作品を見つめると、
どこかに似通った感覚や共通点が見えてきます。
そして、作品を並べるその瞬間、
言葉にはできない形が、静かに浮かび上がってきます。
藝術家簡單介紹&自述:
(日) 吳庭鳳 (水墨)
水墨や日本画の技法を用い、柔らかな色彩と筆致で、日常の物や人体の一部を組み合わせた独自のイメージを描く。
彼女は手にした筆を世界を感じ取るための道具とし、一方では観察者として、もう一方では物語を紡ぐ者として、日常の中から創作の素材を見出す。
作品はしばしば独特な視点や角度の転換を通して感情を伝え、身体と精神の生活を交錯させながら、日記のように日々を記録し、儚くも美しい瞬間を捉えようとする。
(日) 張宏彥 (壓克力)
私の制作テーマは、鑑賞者をより純粋で直接的な感覚体験へと導くことにあります。言語や理性、テクノロジーに基づく慣習的な視覚の枠組みから離れ、名付けられ、定義されることで分割されてしまった世界ではなく、本来の全体的で繊細な存在のあり方を取り戻すことを目指しています。私は絵画作品を通じて、視覚の慣性を揺さぶり、遠くの丘や薄暗い木立、島の輪郭、あるいは偶然見上げた花火の光のような、日常の中で見過ごされがちな場面を選び出し、明確に認識しようとする欲求を手放すことで、言葉に覆い隠された微細な瞬間を改めて感じ取ってもらうことを試みています。 私は、真の感覚とは視覚や聴覚などの単一の感覚で捉えられるものではなく、身体と心が共に没入する状態に近いものだと考えています。私の作品において鑑賞者は傍観者として存在するのではなく、作品を通して内と外の境界が次第に溶け合うような状況に入り込み、世界との直接的な対話の可能性を体験するのです。 このようにして、私は言葉では言い表せない、まだ名前のついていない感覚の領域を探り続けています。作品が鑑賞者と世界のあいだに翻訳を必要としない対話を生み出し、より自由で開かれた存在の感受を促すことを願っています。
(日) 実 実生(Mio) (油畫)
人々の持ち物や化粧品など、日常のあらゆるものを媒体に油彩作品を制作する。 お互いに影響し合う過程に関心を持ち、特に女性同士の交流やカテゴライズできない関係性に焦点を当てる。
(日) 前田 梨那(攝影)
失った物の再現と失敗、他者との扉としての作品制作をしている。 どのように写っていたとしてもそれが存在したこと、そのイメージを変容させることができることに惹かれ、主に写真を扱う。技法に捉われずイメージを解体、変容させながら、写真のメディア性や記憶、時間について考えている。
(日) 藤巻 瞬(攝影)
写真と映像を扱い製作している。今ここにいること自体が偶然で、ここに至るまでもが偶然の繰り返しである。この瞬間を記録し、過ぎていく今を留めることが歴史的に重要にはなり得ないが、見返した時に自分を少しだけ豊かにさせてくれるような気がしている。
看得見的有看不到的 看不到的有看得見的
我們之間沒有明確的關聯。
然而,當凝視彼此的作品時,
總能看見某種相似的感覺或共同之處。
而在作品並置的那一刻,
一種無法用語言說明的形狀便悄然浮現。
(中) 吳庭鳳 (水墨)
運用水墨與日本畫技法,透過柔和的色彩與筆觸,描繪結合日常物件與人體部位的獨特意象。她以手中的筆作為感知世界的工具,一方面是聆聽者,一方面也是說故事的人,從日常觀察中找到創作素材。作品經常以不尋常的視角,轉換觀看的角度,進而傳達情感。她將身體與精神生活交織書寫,如同日記般記錄,去捕捉稍縱即逝的美。
(中) 張宏彥 (壓克力)
他的創作主題是引導觀者進入更純粹、直接的感官體驗。
他希望離開語言、理性、科技建構的視覺框架,
回到世界本來的整體而細緻的存在方式。
透過他的繪畫,觀者會被帶入日常中容易忽略的場景:遠方的山丘、昏暗的樹林、島嶼輪廓,或偶然看到的煙火光。
他希望觀者能放下想要「明確認識」的慾望,重新感受那些被語言覆蓋的微細瞬間。
他認為真正的感受不是單靠視覺或聽覺,而是身心共同投入的狀態。
觀者不只是旁觀者,而是透過作品,逐漸融入內外的邊界,體驗與世界的直接對話。
他一直在探索那些還無法用語言表達、沒有名字的感受領域,希望作品能在觀者與世界之間創造不需翻譯的對話,促進更自由、更開放的感知。
(中) 実 実生(Mio) (油畫)
她用人們的私人物品或化妝品等日常物品作為媒材,創作油畫。
她對創作過程中互相影響很感興趣,特別聚焦女性之間的交流,以及那些無法被明確分類的關係。
(中) 前田 梨那(攝影)
她的作品關注「失去的東西怎麼再現」以及「失敗」的過程,也把作品當作與他者互動的門。她被「無論拍得如何,它曾經存在過」以及「影像可以被轉化」的可能性吸引,主要使用攝影。她不拘泥於技法,而是解構、改造影像,同時思考攝影的媒材性、記憶和時間。
(中) 藤巻 瞬(攝影)
他使用照片和影像創作。
他覺得「能站在這裡本身就是偶然」,到達這裡的過程也是一連串偶然。
他想記錄這個瞬間,雖然這樣的留存未必具有歷史意義,
但回過頭看時,能讓自己感覺稍微豐富一些。
展覽資訊:
《 看得見的有看不到的 看不到的有看得見的 》
日期:11/22(SAT) – 12/07(SUN)
開幕:11/22(SAT) 14:00
時間:MON – SUN 14:00 – 19:00
地點:霧藝術 (台北市內湖路一段323巷8弄10號1樓)
展出藝術家:吳庭鳳、張宏彥、実 実生(Mio)、前田 梨那、藤巻 瞬